好奇心が猫の寿命を脅かす。
獣医さんがイギリスのことわざを教えてくれた。そうだったのだ。好奇心の強い子ほどちゃんと注意深く見ててあげないとけなかったのだ。
ほんとうにごめんね キー坊、メーちゃん
やすらかに
そして母親のハナちゃんに心から詫びた・・・。
あっと言う間に3匹になってしまった。みんなでドタバタしていた頃と比べるとだいぶ静かになってしまった。あの頃はうるさかったけど、今となっては寂しいよ。
それからただの一度も家の外に脱走したことはない。
ハナも、母親のミミと自由に遊び回っていた昔が懐かしいのかよく脱走を試みる。だから扉という扉にはすべてカギを取り付けてもらった。可哀想な気もするけど心を鬼にしてこの子たちの環境をより安全になるように変えていった。
猫の本に書いてあったけど、外で暮らす野良猫の寿命は2〜3年らしい。刺激に満ちて束縛のない外の世界で「太く短く」暮らすのが幸せなのか、平凡だけど安全と食・住には困らない世界で「細く長く」暮らすのが幸せなのか。ハナたちが本当はどちらを望んでいるのかは分からないけど・・・。
ハナに避妊手術を受けさせた。これはだいぶ悩んで迷ったのだけど…私にそんなことをする権利があるのかと。それも人間世界の都合だけで。
手術が終わって退院してきたハナに何度もあやまった。「ごめんね・・・」
ハナもキーたんも、モンちゃんも、みんなそれぞれに可愛い。
ハナはソフィのメッセージを持ってきてくれた子かも知れないという想いが強く、特に大切に育ててきた。
モンちゃんは、イケメンでスタイルもバツグンだけど、ほんとうはとても優しい男の子。肩に乗ったり背中で遊ぶのが大好きな甘えん坊。
キーたんは、何をするにもワンテンポ遅れるノンビリやさん。たまに、とんでもないイタズラをして「コラ〜」としかられたり、高いところから落ちて怪我したりで心配ばかりさせられるけど、顔を見るとなぜか怒る気が無くなって許してしまう。